手押し鉋は、部材の第一基準面と第二基準面を出すことを目的に使う。
部材を、水平な面に置き、中心を持って廻す。廻りにくい側に部材が反っていることが分かる。
反っている側を下にして、木材の順目方向(指でなぞると抵抗のない側)から鉋にかける。
手押し鉋には、回転する鉋刃を挟んで前定盤と後定盤がある。部材は前定盤から後定盤へと送る。
前定盤を、後定盤よりいくら低く設定するかによって、どのくらい削るかが変わってくる。刃が良ければ一度に1mm削ることもできる。
第一基準面を出すときの部材の動かし方
①両腕をいっぱいに伸ばしても、指先が刃に触れないところに立つ。
②右足を後ろ。左足を前にする。右足の太ももの外側は機械に触れるようにする。
③右手の親指は、部材後方の角に当てる。左手は部材先頭に置く。
④両手とも、部材を下に押し付けるようにして押さないことが重要。
第二基準面を出すときの部材の動かし方
①立つ足の位置は、大きく変わらないが、より定規の方向に力を加えやすいように足の向きを変える。身体が開くと、第一基準面と定規の間に隙間が生まれ、直角がでない。
②第一基準面と定規に隙間が空かないようにするために、木材のどの位置に左手の力を加え、部材を定規に押し付けながら鉋にかけるかを把握したうえで、部材を送る。
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